プロテインの効果 糖尿病が改善する、HbA1cが7.3→6.0に低下

燦々堂

プロテインを取り入れた栄養指導の効果として、糖尿病の改善例を紹介します。私の母の事例です。

母は10年以上前から内科に通院するようになって糖尿病を指摘されていました。
糖尿病の薬は飲んでいませんでしたが、「これ以上悪化したら糖尿病の薬を飲まないといけない」と言われるような状態が続いていたようです。

糖尿病が進行すると血糖値が高い状態が続いて、以下のような合併症を起こしてしまうのが問題と言われています。

・神経障害、両足のしびれ、痛みなど。
・視力の低下、最悪の場合失明。
・腎不全で人工透析が必要になる。

糖尿病はヘモグロビンA1c(HbA1c)という項目で判断されます。
HbA1cは過去1~2ヶ月の平均的な血糖値を反映します。
おおむね以下のような目安があります。

HbA1c 6.0-6.4% 糖尿病予備軍。
HbA1c 6.5%以上 糖尿病。
HbA1c 7.0%以上 糖尿病の合併症が進行しやすい状態。

一般的に合併症予防のために、HbA1c 7.0%を超えるようになると薬物治療の対象になるようです。
このため糖尿病患者はまずHbA1c 7.0%未満にすることが目標になります。

母の血液検査を見ると、ずっとHbA1c 7.0%前後が続いていました。
「これ以上悪化したら糖尿病の薬を飲まないといけない」状態です。

高たんぱく+低糖質の食事+プロテイン

2021年2月から「高たんぱく+低糖質の食事+プロテイン」を飲む栄養指導を実践してもらいました。
それまでの母の食事は、昼食などはパンや麺類が多く、おせんべいやお菓子も好きでしたので、糖質過多でたんぱく質不足だったと思います。

高たんぱくの食事とは、肉・卵・魚・乳製品などの動物性たんぱく質を積極的に食べることです。
低糖質の食事とは、白米・パン・麺類などの炭水化物は減らす、砂糖・お菓子・ジュースなどの甘い物は減らすことです。

ポイントはプロテインを飲むことでたんぱく質の摂取量を増やすことです。
プロテイン1食分でたんぱく質20g位摂取できるのですが、これは卵3個分のたんぱく質量になります。
母は高齢で少食なので、肉・卵をたくさん食べることはできませんが、プロテインを飲むことで不足するたんぱく質を補えるのです。

また、プロテインを飲むことで糖質への欲求が減らすことができます。
たんぱく質不足だと糖質への欲求が抑えられず、糖質を減らすのが難しいのですが、プロテインを飲みながらだと自然に糖質を減らせるようになります。
糖質は減らしてもらいますが、たんぱく質はたくさん食べて良いので、それほど難しいことではありません。
このような食事を無理なく出来る範囲で続けてもらいました。

HbA1cが7.3→6.0に低下

その結果、HbA1cの数値は以下のように変化しました。

2019年1月 7.1%
2019年4月 6.6%
2019年7月 6.6%
2019年10月 6.8%
2020年1月 7.1%
2020年4月 6.7%
2020年7月 7.0%
2020年10月 7.1%
2021年1月 7.3%

2021年2月 栄養指導開始

2021年4月 6.6%
2021年7月 6.4%
2021年10月 6.0%
2022年1月 6.3%
2022年4月 6.0%
2022年8月 6.2%
2022年11月 6.0%

栄養指導を始める前の2年間はおおむねHbA1c 7.0%前後が続いています。
2021年1月には7.3%にまで上昇していました。

栄養指導を始めた2021年2月以降は、3ヶ月ごとに6.6%、6.4%、6.0%と順調に下がっています。
栄養指導を開始してから6.0%まで下がるまでの期間は8ヶ月です。
その後も6.0%程度を維持していますので、「糖尿病患者」から「糖尿病予備軍」にまで改善したと言っていいでしょう。

このようにして、母は食事の改善で糖尿病を克服することができました。
適切な栄養指導が必要な事や、日々の食事や栄養がいかに大切なのかが分かります。
糖尿病の薬物治療が始まる前に気付いて、本当に良かったと思います。
ご自身やご家族で糖尿病で困っている人がいましたら、このようなプロテインを取り入れた食事の改善を試してみてください。

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山野 昌博
山野 昌博
自律神経整体 燦々堂 院長
自律神経整体 燦々堂の山野です。
当院では自律神経を整える施術と効果的な栄養指導を行っており、起立性調節障害の改善実績が多数あります。
起立性調節障害は1~2ヶ月でほとんどのお子さんが改善します。
起立性調節障害と診断された…
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自律神経整体 燦々堂
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